沈丁花の花

自分のこと

最近昼休みはよく散歩をする様になったのだが(暖かい為と買い物)、歩いているとお宅の庭先で沈丁花(ジンチョウゲ)の花からいい香りがしてくる。

色は白とか紫とか様々なんだけど、小さくて可憐な花。

個人的には白い沈丁花より、紫の沈丁花の花のほうが好き。

色合いは木蓮に似てるな?って思った。

ちなみに花の後には実がなるんだけど、どうやら有毒の模様…香りが強いだけに有毒だったりするのかな?

沈丁花の花はよく生まれ育った団地に咲いていて、よく枝を手折って持って帰ってはトイレに芳香剤代わりに飾っていた記憶である。

子供のする事だし、団地にあった木だけど花には可哀想な事をしました。

でもこの沈丁花、自分にとっては思い出の花だったりする。

幼少期、自分は長く中耳炎と鼻炎?を患っていて匂いと音がない世界で割と生きていた。

音が聞こえないっていっても大きな音は聞こえるけど、車の走る音が聞こえない世界。

原因は不明…生まれつきだったのかなんだったのか、小学校の高学年に手術をしてどうにか治ったけどいまだに耳が聞こえなくなったらどうしようと思ってやはり未だに耳に水が入るプールは苦手だったする。

思えば両親はとても不安だったし心配だったし悩んだだろうな、って大人になって思ったりする。

そう、小学校高学年のとき鼻と耳の手術をして痛くてお粥しか食べられなくてとても辛かったのだが、退院した時にいい香りがしてみたら沈丁花の花の匂いだった。

そして車の走る音ってこんな音がするんだ、と道路を走る車を見て驚いた記憶がある。

もう記憶は薄れてしまっているけど、あらゆる小さい音に気付かない音のない世界。

ある意味悪口の内緒話も聞こえなかったりして、いいこともあったのかもしれないけれど、今耳が聞こえて鼻で匂いがかげるって素晴らしい事だなってことを沈丁花を嗅ぐと思い出すんだよなぁと。

とりあえずそのうち、植えて育てたいなって思っている花のひとつです。

やっぱ可愛いな、沈丁花の花。

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